実施修練
医師国家試験後、指導医の元で行う研修です。
医師国家試験予備試験を合格した者が医師国家試験受験認定を得るための次のステップです。実地修練は、医療機関で1年間に渡り、指導医の監督の下、診療及び公衆衛生について研修を行います。これは国外の医学部4,5年生が経験する臨床実習と同じものです。日本の初期臨床研修医と同じように、診療科の朝のカンファレンスから参加し、夕方の当直担当への申し送りで研修が終了となります。
多くの予備試験認定を受けた者は4年制もしくは5年制の医学部卒なので、日本の医学部が設けている臨床実習を補うものです。設けられたカリキュラムのすべての診療科のローテーションを終えると、実地修練修了証明書を授与されます。修了証明書は1月の実地修練期間を終えてから発行されるので、実際の国試受験願書には実地修練修了見込証明書を提出することになります。
実地修練生の受け入れについては、一部の国立、私立大学付属病院にて実地修練生を募集しています。医師国家試験合格後には、実施修練をした医療機関、またはその医療機関のある都道府県での初期臨床研修を行うことを条件にしているものあります。受け入れ申請期間は医療機関によって異なりますので、各医療機関の情報をしっかり確認して準備してください。