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日本の研修制度・専門医プログラム

日本の研修制度 研修医制度は、初期研修と後期研修の2つの段階に分けることができます。初期研修と後期研修それぞれの研修期間は2年、3年以上が目安です。初期研修では様々な診療科にて、後期研修医や指導医と相談しながら病棟業務や救急外来を担当します。後期研修では専門診療科に所属し、上級医と相談しながら時に主治医として病棟業務や救急外来を行います。

2年間の初期研修とは

初期研修の目的は医師としての基礎を身につけることです。診療科に関係なく、基本的な診療能力の獲得が求められています。そのため、初期研修の2年間は様々な診療科を研修します。具体的には2年間で基幹型臨床研修病院、協力型臨床研修病院及び臨床研修協力施設(診療所や保健所)を巡回します。
・内科…24週以上・救急科…12週以上、4週まで麻酔科に振替え可
・外科・小児科・産婦人科・精神科…各4週以上
・地域医療・一般外来…4週以上

3年間の後期研修とは

日本の研修制度 後期研修の目的は専門領域についてより深く学ぶことです。2018年に導入された新専門医制度に沿って専攻分野を決定し、高度な知識と技術を習得するべく研修します。後期研修は初期研修と異なり、主治医として診療業務に当たることもあり、責任もより大きなものとなります。同じ研修医でも初期研修医は「研修医」、後期研修医は「専攻医」「専修医」と区別されます。
専門医プログラムは希望する診療科やプログラムを設けている医療機関によって年数が異なります。これは2018年4月から導入された新専門医制度による基本領域専門医とサブスペシャリティ領域(以後、サブスペ領域)専門医の違いと言えます。
例えば、初期研修修了後ブランクを空けずに専門医プログラムに参加した場合、 19ある基本領域の一つ、救急科では卒後5年後には専門医資格取得が可能で、脳神経外科プログラムは医学部卒後7年目に専門医の取得が可能です。しかし循環器内科の専門医取得には、基本領域である内科専門医を3年の研修にて取得し更に3年以上のサブスペ領域として循環器内科の研修を受ける必要があります。またアレルギーや感染症など連動研修を行わない領域の専門や、最低でも1つのサブスペ領域を修了した後に行える専門領域もあります。